米国人の栄養ガイドラインに沿った食事、1年に7日だけ 米調査 [<健康NEWS>]
他人事ではないと思う人もいるのではないでしょうか。
ミシェル・オバマ大統領夫人がすすめる肥満対策の一つ、「マイ・プレート」というものがあり、1回の食事で栄養素ごとに野菜と果物、穀物とたんぱく質の4つに分けられ、さらに乳製品分のスペースのある、ひとめで食事のバランスがわかるプレートをつかった栄養ガイドラインです。
そして、マイ・プレートのバランス通りの食事を達成できた日は一年に7日だけ。さらに一日4回以上の食事の人もおり、肥満問題の深刻さが浮き彫りになった結果となりました。
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(前略)
米国人の食生活傾向調査「ナショナル・イーティング・トレンズ(National Eating Trends)」を30年間実施してきたNDPグループは、この統計をもとに乳製品、果物、穀物、タンパク質、野菜の全品目で、1日あたりのガイドライン推奨量の70%以上を摂取した「マイ・プレート達成日」があった人数を算出した。その結果、ほぼ「マイ・プレート」に準じた食生活を送っていた米国人は全体のわずか2%だった。これはを日数に換算すると、ガイドラインに則した食事をしていた日数は1年のうち7日間だけという計算になる。
さらに、栄養ガイドラインを達成した日は、1日の食事が4回を超えている人が多いことも分かった。
■小皿や大きなフォークも効果的
「マイ・プレート」の図表は栄養ガイドラインの理解には有益だが、それ以外にも食器類で食事量を制限する方法を勧める専門家もいる。
たとえば、夕食用の皿は、この20年間で25.4センチ(10インチ)から30.5センチ(12インチ)へと大型化しており、これが食事量を増やす結果につながっている。この発見から、米国では毎月1回、10インチの皿で食事をとる運動「小皿運動(Small Plate Movement)」が誕生した。
ある研究では、10インチ皿での食事は22%のカロリー減につながり、平均的な成人が800キロカロリーの夕食をとった場合、1年間におよそ8キログラム減量できるという。また、米学術誌「消費研究(Journal of Consumer Research)」に掲載された別の研究では、大きなフォークで食事をすると食事量が減る傾向にあるとの結果が出ている。
米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and Prevention、CDC)の統計によると2009年、米国人の27%が医学的に肥満に分類されていた。また、米政府は肥満人口を15%以下に抑える目標を定めているが、これまでに、この目標を達成した州はないという。(c)relaxnews/AFPBB News
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肥満の防止というか、満足感を得るために、小さなお皿に大きなフォークを使って食べるのがいいようです。
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